0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
Prologue -惨劇の始まり-
一体どれだけ走っただろうか。走り出した頃にはまだ頭の上にあった太陽も既に赤くなり沈みかけている。
「はぁ…はぁ……」
隣を見るとボロボロの格好をした少女がものすごい量の汗をかきながらこっちを覗き込んでいた。
「ソラ…大丈夫…?」
お前こそ大丈夫かと言いたいくらい彼女はひどく疲れているようだったので、彼女を安心させるためにもここは素直に
「俺は大丈夫さ。海澪が一緒に居てくれてるからな」
そういうと彼女は顔を真っ赤にして慌てふためいていた。
最初のコメントを投稿しよう!