2、とり坊主【コラボ×RENさん】

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「これ下さい」 僕は『特盛りチキンパック』と書かれたものを指差した。 トレイを受け取って上の階に行くと、嬉しいことに席はガラガラだった。お昼時はとっくに過ぎているからだろうか。僕は奥の席に座ると、かごから鳥もどきを出した。 「これが至高の料理だ!よく味わって食えよ!」 「おお!なんか見たことのない食べ物だがうまそうだな」 「じゃあ食べるか。頂きます」 鳥もどきは豪快にチキンにかぶりついていた。 「う、うまい!こんなうまいもの食べたことないぞ。感謝する。おおお、ほんとにうまい。これは何という食べ物だ?」 「フライド×@△☆●だ」 「え、何て言った?」 「だからフライド○@△■☆だよ。お前は鳥にしては流暢な日本語を話すが、まだまだ知らない単語もあるみたいだな」 「ふーん、そうなのか。まあうまけりゃなんでもいい」 「そうそう、こんなもの普通に生きてたらなかなか食べられるもんじゃないぞ。いや、食べられることはあるか、違う意味で。ハハハ」 「何言ってんだ、いらないならお前の分ももらうぞ」 「おお、いいよ。よっぽど腹減ってたんだな」
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