4、記憶に焼き付くアイデア

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5、story(物語性) これはエブリスタで小説を書いている皆さんには釈迦に説法かもしれません。物語は自分がその場にいたならどんな気持ちだろう、どう行動するだろうというシミュレーションをさせてくれたり、共感を誘い、勇気づけて行動を促してくれたりします。 エブリスタで小説ランキングがずーっと一位を獲得されている「シミ」という小説もまさに人気なのはそこですよね。「自分も似たような経験をしている。勇気付けられた。この小説の主人公のように頑張ろう。」とか「自分はこういう状況に出会ったらどうすればいいんだろう。」とか、思わせてくれるわけです。そういう意味では、ノンフィクションは物語性にリアリティをもたらすので強いかもしれません。SUCCESで言うところの、Credibility、信頼性を与えてくれるんですね。 本書ではサンドイッチチェーンのサブウェイの広告について取り上げていました。きっかけはサブウェイとは全然関係の無い、学生新聞の記事からでした。ジャレドという生徒のダイエットについて、ルームメイトが書いた記事でした。ジャレドは193キロでサイズはXXXXXXLでした。以下記事より -------------------------- ジャレドが履修登録をするときの基準は、多くの学生とは違っていた。普通は教授や時間帯で授業を選ぶものだが、彼の場合は、教室の椅子に体が合うかどうかで決めていた。 また、たいていの学生はキャンパスの近くに車を停められるかどうかを心配するが、ジャレドが心配したのは、隣が空いている駐車スペースが見つけられるかどうかだった。 ------------------------- ルームメイトが減量したジャレドを見かけた時は誰か分からなかったそうです。そのジャレドは、サブウェイの「7アンダー6」という脂肪分6グラム以下の七製品を食べる、合間に歩くだけでダイエットしたというものでした。その記事の締めくくりにはジャレドの言葉が載っており、「サブウェイは僕の命の恩人。おかげで人生をやり直すことができた。感謝のしようもない。」とあります。彼の体重は82キロまで落ちました。 その後、メンズヘルスの雑誌で「効き目のあるクレイジーダイエット」を書いていた記者が、たまたま学生新聞を目にして「サブウェイ・サンドイッチ・ダイエット」として、その記事で取り上げました。
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