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夜中に電話が鳴る。
クン君だった。
ねぼけながら私は、電話に出る。
クン君:眠ってた?
私:うん。ちょっと。1~2時間位かなぁ。
クン君:ゴメン。
私:どした?
クン君:チカラ先輩にさっきやられてしまった。
私:?チカラに?いつ?
クン君:さっき。○○でやられた。
私:今どこ?
クン君:○○○○の所一人で歩いて、帰る途中。
私:どのくらいやられたの?
クン君:軽く殴られたくらい。アハハ(笑)
私:軽くって、どのくらい?
クン君:俺も酔ってるから、あんまわからない(笑)
私:大丈夫なの?
クン君:うん。頭と顔、全部血だらけ(笑)
私:血だらけって…。
クン君:わからない。とにかく頭と顔は血。(笑)
私:今から行くから、近くで待ってて。
クン君:出れるの?
私:うん。子供達眠ってるから、ちょっと親にお願いしてみる。
私は、急いで、すぐにタクシーでクン君の待つ場所へ。
到着。
クン君…。
顔ボッコボコ…。
クン君の顔じゃない…。
血って…。
まだ血流れてるよ…。
顔全体から…。
頭からも…。
服も血だらけ…。
ズボンも破れてる…。
私には、軽くやられたって言ってたのに…。
それ軽くないよ…。
私:大丈夫?家に帰ろう。
クン君:うん。
あまり顔をちゃんと見せてくれない…。
クン君の家に着く。
クン君:あぁ~。やられちゃった(笑)俺弱いな~。
私:何でこんな事になったの?
その前にその顔、痛々しいよ…。(泣)
私は、色々尋ねながら、タオルを水で濡らして、血だらけの顔を拭いた。
傷だらけ…。
両目の腫れが凄すぎて、頬も腫れてて、クン君のいつもの可愛い顔が別人みたい…。
クン君:俺、やっぱり、チカラ先輩がお前に昔の話ししたり、何回かお前に昔の事聞いたりするのが嫌だから、チカラ先輩に直接言ったんだ。
カロリにあんな言ったり、聞いたりちょっとやめて貰いたいんですって言った。カロリにもあんまり、昔の事言ったりとか聞くのもちょっと…って。それでちょっと良い合いになって、ちょっと…。
クン君…。
私:カロリが原因だったんだね…。ゴメンね…。
クン君:これは、俺がチカラ先輩に言いたかったから、それを言っただけの事。俺も彼女の事言われたくないっていうのがあったから。チカラ先輩でも。
私:…。
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