第1部 その1

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「すいません金田さん。そろそろ会議の時間です」 ドアを開けて入ってきたのは彼女の秘書、山田洋平である。 まだ若く、整った顔をしている美青年だったが、見た目どおりの優秀な男で、スケジュールの調整から、交通手段の手配から、時に言う無理な注文もそつなくこなし、不満の一つも言わない彼に、結衣は大きな信頼を寄せていた。
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