第1部 その1

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だが、祐介は吐き気を堪えながらも笑顔で言うのだった。 「ひーちゃん、美味しいよ。ありがとう」 黒田光は顔をパァッと輝かせると祐介に抱きついた。 「ゆうくん! 毎日作ってあげるから、お腹一杯食べてね!」 「うん!」 祐介は口から垂れそうになる黒い色をした唾液を、服でごしごしと擦ると、もう一度頷いた。
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