裏浦島太郎 2

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【ザバーン…ポコポコ…】 「くっ苦しい…」 太郎の息が続かない もう駄目だ!! そう思った時 『 さぁ着きましたよ!んっ!?浦島さん、浦島さん』 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ あっぶねー 危うく天国行く所だった」 『まぁたぁー、大袈裟なんだから』 「いやマジで!全然大丈夫じゃねーし 何が『大丈夫です』だよ危なく…」 『さぁ、こっちです』 「ちょっ…人の話聞いてる?あれ!?…苦しくない ここって…」 『ここが竜宮城です ここは特殊な加工がしてあって 酸素があるんです』 『あら、亀ちゃん帰っていたのね』 「あっ!!乙姫様 今帰ってきました」 『そちらは…?』 『実は…』 亀は 地上での出来事を乙姫に話した 『それはそれは 有難う御座いました 何もないですがゆっくりして行って下さい』 それから程なくして 太郎の前には 酒やご馳走が運ばれ 宴が始まる 「おい!!乙姫さんよ あんたこっち来てお酌してくれよ」 酒が入り 上機嫌の太郎 次第にテンションが上がる 「乙姫さんよ、まぁあんたも飲みなよ」 『いえ、私は結構です』 「そう言わずにさ へっへっ」 『ちょっ…何するんですか!ちょっと…』 乙姫の肩に手を回し ベタベタ触りまくる太郎 そして、キスをしようと近づいた時 『やめて…やめ…て下さ…い やめ やめろって言ってんだよ』 【バチーン】 乙姫の強烈な張り手が 太郎を襲う 『お前、もう帰れ!』 「は…い…」 『あっ、これお土産』 そう言うと 乙姫は玉手箱を 投げつけるように太郎に渡した そして 亀に送られて地上へ…
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