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この世界の人は皆こうなのか?そういう疑問が俺の中に生まれた。
俺とは違い、翼や角に尻尾まである少女。もしかしたらこの世界の人達は皆そうなのかもしれないと俺はただ思った。
「どうしたのですか?そんなにずっと私を見詰められても………」
「あ、ああ。ごめん、ごめん」
「もしかして、魔族である私があなたを助けたことが不思議ですか?」
魔族?なんだそりゃ?
「確かに私達魔族と人間は対立関係にありますが、それがあなたを助けてはいけないわけじゃありませんからね。困った時はお互い様ですから」
なんかしらんが、この世界にも人はいるんだな。
多分、この娘みたいなのが魔族なんだな。それだけは理解できた。
「いや、ごめん。そういうわけじゃなかったんだけどね。助けてくれてありがとう」
「いえいえ」
ぐう~。腹の音がまた鳴る。流石に俺は苦笑いしたな。
目の前の少女は笑ってらっしゃるけど。
「お腹が減ってたのですね。ではご飯にしましょう」
少女は部屋から退室し、俺もそれについていった。
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