きっとそれは運命だったのかも

12/24
前へ
/139ページ
次へ
少女について行き、机のある広い部屋に俺は来た。 そこには既に料理ができていた。 「さあ食べましょう」 少女はすでに椅子に座っていた。 きっとさっきは料理ができ、俺を起こしに来たのだろう。 すると俺が起きてたんだな。 料理を食べながら疑問に思ってたことを聞いた。 「そういえば君の名前は?」 「ああ、名乗ってませんでしたね。私はイリシアといいます」 「俺は柴勇人。よろしくイリシア」 俺は右手をイリシアの前に出した。イリシアは出された右手の意味がわからず、首を傾げた。 握手はないのか。 そう思って、俺は残念そうな顔して右手を戻した。 「シバユウトですか。ではシバと呼ばせてもらいますね」 イリシアは俺に笑顔を向けて言った。 今気付いたがイリシアはかなり可愛い。透き通るような蒼い眼に、長い蒼い髪。顔も整ってるし、かなりの美少女とみた。 ご飯も食べ終わり、俺はイリシアに今までの経緯を話していた。 異世界から来たことは抜いて。 「気がついたら森にいて、崖から落ちて少し歩いたとこで意識を失ったわけですか………」 「ああ、そういうこと」 「森にいる前の記憶は?」 「……ないな」 だってその時はこっちの世界にいなかったし………。
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2930人が本棚に入れています
本棚に追加