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食券で昼飯を買った僕達は、いつものところに座ってご飯を食べていた
真人「なぁ、さっき言っていたゲテモノって、どういうことだよ?」
恭介「俺達は、こうやって毎日毎日学食のおばあちゃん達にご馳走になっている…俺はそのおばあちゃん達の学食を食べて2年近く経つが、感謝の言葉しか言えない、それは何か理不尽過ぎると思ったんだよ?だって、毎日毎日作ってくれる人に対して、たった言葉一言って虚しいだろう?」
謙吾「まぁ、確かにそうだろうが…考え過ぎじゃないのか?毎日の学食をありがたく食べて、ありがたく完食し、軽くお礼を言えばいいと思うが…」
真人「それに、なんで感謝するのにゲテモノなんだよ?」
鈴「まるで今まで学食まずかったぞと言ってるようなもんだ」
恭介「おいおい?俺はそんなつもりで言ったわけじゃねぇよ?これはだな…スリルとロマンだ」
理樹「おばあちゃん達を犠牲にしてまで追い求める物じゃないような気がするけど…」
恭介「いや、犠牲になるのは俺達だぞ?」
真人「はぁっ!?なんで!?」
恭介「まず話を聞け…確かにゲテモノとは言ったが、けして不味いものではない。見たくれありえない感じでも…いざ口に入れればあら不思議…そんなゲテモノを作って、おばあちゃん達に贈るんだよ」
謙吾「それだったら普通の料理でいいんじゃないのか?」
恭介「普通に感謝して、おばあちゃん達が喜ぶと思うか?ゲテモノっぽく見えて、だが味は絶品というギャップがあってこそ、スリルとロマンがあり、一番感動を与えてくれるんだよ…違うか?」
真人(激しく違うと言いたいが…)
謙吾(恭介のことだ、絶対投げ出さないぞ…こりゃあ)
鈴(やっぱ馬鹿だ)
恭介以外の人間が、お互いアイコンタクトをしながら、渋々と恭介の提案に賛成するしかなかった…
恭介「っと、言うわけで…“第1回、リトルバスターズ!!学食のおばあちゃん達へ、ヘビー級ゲテモノを作ろうッ!!”はい、拍手♪」
クド「わふー♪楽しみなのです♪」
小毬「ぱちぱちぱち♪」
来ヶ谷「それで、なんだこの茶番は?」
理樹「いや、また恭介の悪乗りっていうか…」
葉留佳「まぁまぁ姉御、面白そうだからいいじゃないですか♪」
美魚「しかし、ゲテモノですか…ある意味難しいですね」
真人「んで?なんでお前意外の男性陣(謙吾、真人、理樹)が椅子に拘束されてんだよ?」
恭介「いや、だって逃げるだろ?」
真人「こんな企画、逃げたくなるわッ!!」
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