382人が本棚に入れています
本棚に追加
・・・え、聞き間違い・・??
海「ごめんな!
俺、しばらく家の事情で早く帰んなきゃなんなくてさ
無理・・??」
申し訳なさそうに目を細めて私を見る先輩に、私は嫌だとは言えなかった
『あーぁ
海先輩もどうせ頼むんなら違う人に頼んでよー』
私はぶんぶんと腕を振り回しながら屋上へ繋がる階段を歩く
どーせ智哉先輩いるってこと知ってんだから!
私はムスッとした顔のまま、屋上のドア引いた
ガン・・!
『・・・ん?』
いつも見回りの時は先輩がいるからカギ開いてんのに・・
むこうからはカギ、閉められないから、もしかして・・・
私は新しく付けられた南京錠のカギを開け、ドアを開いた
『・・・誰もいない』
・・・こんなこと、初めてだ
ポカンと開いた口は、しばらくは閉じることはなかった
.
最初のコメントを投稿しよう!