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『せん・・ぱ・・・??』
その時、先輩の腕に抱かれているものが僅かに見えた
それは紛れもなくリーだった
『リー!!!』
私は目の前にいる人を掻き分け、先輩に抱かれているリーの元へ駆け寄る
『やだ・・・っ
ねぇ、リーっ!!死んじゃいやだよ!!』
死ぬんじゃないかって、怖くて怖くて、ただ私は叫んだ
そんな私に先輩は目を見開き、驚いていたものの、急に私の手首を掴んで立ち上がった
智「・・・走るぞ」
その声だけがポツリ、私の耳に入ると、いきなり先輩は走り出した
先輩の上着をかけられているリーはぐったりとしたまま先輩の胸に抱かれている
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