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『・・・』
絶対この人が甘いから先輩は繰り返すんだ
とりあえず私は工藤先生の甘さに飽きれながら職員室を後にし、自分の教室に戻った
教室に戻る為の廊下を歩いていると、教室から智哉先輩が出て来た
それは私のクラス
・・・ここ、2年生の階だよね?
私は教室の札を見て2の1の文字を見てから、先輩の後ろ姿を眺めた
・・・どうしてこの教室に・・?
そうこうしていると、先輩は見えなくなり、私は不思議に思いながら教室に入った
「あ、樹里ちゃん!」
教室に入ると女子生徒が一人、机に座っていた
『・・愛、また居残り??』
この子は三渡 愛
私の親友だ
愛「そーなの!
だから・・・ね?」
愛は上目遣いで私を見てプリントを指指す
『愛の為にならない
自分でやりなさい』
愛「うわーん!
意地悪っ!!」
優しいでしょーが
私はふっと笑い、自分の机の上に置かれている鞄からプリントを出した
『今日だけだからね!』
愛「じゅ・・樹里だいすき!」
コロコロと変わるその表情を見て、私は忙しい子だなぁって笑った
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