プロローグ

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「邪魔、俺が美奈ちゃんと話す」 私の周りにいた人を退かして、裕ちゃんがきた。 美奈とは私のこと、本名は佐々木 美奈。 裕ちゃんとは、高橋 裕也のことだ。 「俺、裕也。美奈ちゃんよろしく」 差し出された手を戸惑いながらも、藁にもすがる思いで握ったのを憶えている。 裕ちゃんは、私の最初の友達。 この頃の裕ちゃんは本当にカッコ良かった。 なのに…
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