7/25
前へ
/138ページ
次へ
宮城が私の手を強く握り、なぜか耳元で囁いてきた。 「ただし、リンちゃんの体ではらってくれる?」 今までバカ親と弟、妹の世話してきたし、力仕事なら得意だしなんでもこいだ! 「はい、よろこんで!」 すると、宮城は突然笑いだした。 「ふっはははっ!リンちゃん君ってほんとに変わってるね」 いやいや、アンタに言われたくないから。 「じゃあ用事があったらまたリンちゃんに声かけるね」 そう言って、私の手の甲にキスをした。 …後でしっかり手洗わなきゃ。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

293人が本棚に入れています
本棚に追加