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「まずお隣の102号室からだね。今日は家にいるかなあ…」 宮城はそう言ってチャイムを1回押した。 するとすぐに、玄関のドアが開いた。 ……あれ?誰もいない。 「宮城!何の用だよ」 男の子の声。 下を見ると、小学生くらいの男の子が宮城を睨みつけている。 「祐一くんお母さんいる?」 「こっちはお前になんか用はないね…宮城その隣の人誰?」 そう言って、少年は私を指差した。 私は少しかがみ込み少年と目線を合わした。 「祐一くん何年生?」
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