201号 マチダ リン

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…なんてこと言って自分をごまかしたりもしました。 でも生まれた家は変えられません。 えっと何の話でしたっけ? …すみませんなぜこのアパートだったかでしたね。 まず私の生い立ちから説明しますね。 確かあれは15歳の秋。私の誕生日の日でした。 バカな両親に笑顔で言われたんです。 「リン。我が家は15歳になったら成人だから。中学卒業したら1人で強く生きていくんだぞ」 んなこと、聞いてねえよ。このバカが。
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