大切な物は何時も忘れ物の中

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【アナタ視点】 今日もあの人は甘い香をまいて帰って来た だけど 私は文句一つ言わないであの人を寝床に入れて、あの人の眠りについた顔を眺めた 私とこの人の関係は体だけ、だから「どうして?」なんて言えない しつこく言ってしまったら、それこそこの綱渡りも終わりだ 私は終わらせたくない。 体だけの関係だとして いつかこの人に本命が出来たとして それでも、好きである事に変わりなくて……… 前にも後ろにも進めない関係の中で 私は地獄の恋をしてるけど それでも 好きに変わりないから この人が帰って来てくれるなら、心をいくらだって犠牲にしたって構わない 好きな人が、一瞬でも私を見るなら 体だけでも構わない 大それた我が儘や、願いは絶対に言えないけど ほんの少しでも、アナタと繋がれる点があるなら 繋がっていたい 蝶は夢見て空を飛ぶ 紫色の毒の花に止まっては 綺麗な羽にヒビをいれながら、それに気付かぬふりして幸せだと毒の蜜を吸い続ける
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