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朱里
「はわわ……」
紫苑(N)
「大切な人が居なくなるかもしれない―――。その恐怖にガクガクと震える両足を、朱里は一生懸命叱り付ける」
朱里(N)
「ご主人様を助けるのは私の役目なんだから。しっかりしなくちゃダメだよ、朱里。」
星(N)
「力の抜けた両足を励まして、朱里は地面を蹴って一刀の元へと走る。」
朱里
「消えちゃヤです……ずっと……ずっと一緒だって言ったじゃないですかっ!帰ってきてください……っ!私を……私を一人にしないで……ご主人様ぁー……っ!」
朱里(N)
「大好きな大好きな私のご主人様―――。どんなことがあっても、きっと私が助けてみせますから――――。」
左慈
「ふんっ。そんなに奴が大事なら、俺の手でまとめて殺してやる!」
紫苑
「……愛し合う二人の邪魔はさせません」
左慈
「ちぃ……死すべき運命の傀儡(くぐつ)が邪魔をするか!」
星
「死すべき運命ならばなおのこと。この命、友のために捧げよう」
翠
「そういうこった。……朱里はあたしたちが守る。命を賭けてな!」
左慈
「英傑(えいけつ)三人が相手か。ふっ……どうやら俺の終端はここらしい」
紫苑
「ええ……。その命、もらい受けます」
左慈
「……良いだろう。ならば来い!共に踊らされようではないかっ!茶番でしかないこの物語に!」
星
「参るぞ、左慈!我らの死に様、とくと見よ!」
翠
「いっくぜぇぇぇ――――――――っ!」
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