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翠(N)
「少女を守るために交わされる戦い。その男を背中で聞きながら、少女は懸命に少年の居る場所へと走り寄る」
朱里
「ご主人様ぁ――っ!」
一刀
「しゅ……りっ!」
左慈(N)
「蜃気楼のように揺らぎ、自分という存在の境界線があやふやになってきていた少年が、少女の声に反応して手を伸ばす。」
紫苑(N)
「愛しき人の温もりが欲しい―――その一心で。」
星(N)
「その心は走り寄る少女も同様なのだろう。少年の手を掴もうと、短い腕を精一杯に伸ばす。」
朱里
「一刀さま……っ!」
翠(N)
「互いを見つめ、互いを求め―――心に浮かぶ思い出を込めて叫ぶ。」
朱里(N)
「あのとき出会った喜びを―――。口づけを交わしたあのときめきを―――。一つとなれた愛しさを―――。」
一刀(N)
「時の流れの中、積み重なっていった数々の思い出を込めて、愛しき人の名を叫ぶ。」
一刀
「朱里ぃぃぃ―――――――――っ!」
朱里
「ご主人様ぁ――っ!」
左慈(N)
「思いを爆発させるように、二人は愛しき人を求めながら手を伸ばす。」
一刀(N)
「そして―――――。」
朱里(N)
「絆は再び結ばれた――――――。」
二人が白い光に包まれる
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