台本

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朱里 「新しい外史を作る……じゃあここは、ご主人様が作った新しい世界ということですか?」 一刀 「分からない。だけど俺がいたあの聖フランチェスカの世界では無いと思うんだ」 朱里 「私がこの世界に居るから……違う世界になってしまったんでしょうか」 一刀 「そうかもしれないな……」 朱里 「……ここには誰もいないんですね。愛紗さんも、鈴々ちゃんも、星さんや翠さん、紫苑さん……みんな消えてしまったのでしょうか?」 一刀 「いや……消えてないと思う。貂蝉たちの言葉を信じるなら、あの世界はまだどこかにあるはず」 星(N) 「その世界は見えず、感じることも出来ない世界ではあるけれど。」 一刀(N) 「俺たちが仲間のことを思っていれば、それは外史として存在し続けていくだろう。少なくとも、俺たちの心の中で―――。」 一刀 「だけど……朱里と一緒に居られる。これほど嬉しいことは無いよ」 朱里 「はいっ!それは私もですよぉ♪」 一刀(N) 「そう言うと、朱里は弾けるような笑顔を見せてくれた。」 朱里 「ご主人様。……これからもずっと一緒に居られますよね?」 一刀 「ああ、もちろん。この世界で幸せになること。……それが愛紗たちへの手向けにもなるんだから」 朱里 「そうですね……」 一刀(N) 「仲間たちと過ごしたあの日々。それはまるで宝石のようにキラキラと光り輝く日々だった。それと同じぐらい輝きを放つ日々を、俺は朱里と共に歩いていきたい。」 翠(N) 「そしてその日々こそが、新生した物語となっていくだろう。ここが物語の終端にして、新生した物語のスタート地点。」 一刀 「行こう、朱里」 朱里 「はいっ!」 一刀(N) 「愛しき人の小さな手。手と手を繋ぎ、俺たちは歩き始めた。新生した物語に胸を躍らせながら――――。」
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