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一行は霊道をつき進む
しかし奥に行けば行くほど
なぜか妖魔たちの姿が見えなくなってきたねだった
「怪しい、私たちがここまで魔界に近づけば奴らは嫌がってこっちにむかってくるはず」
「麗様?」
「みな、一度止まれ」
教玄が全体を止めた
「少し変だとは思わないか
何故奥地に行けば行くほど妖魔がいなくなるのだ」
「教玄様、」
麗が何かを感づき教玄を呼んだ
「なんだ」
「この周辺、
少し探査してみたのですが
今、私たちは妖魔の結界の中にいます」
「なんだと」
「ふふふ、やっと気付いたか」
声のする方を見てみるとそこには
幾人もの妖魔がいた
しかも今まで戦ってきたものたちとは
比べものにならないほどの気を放っている
「わらわの名は芙蓉、鬼人族当主じゃ
主らはわらわらと戦いにきたらしいのぅ
ならばわらわらを倒してみよ
なればわらわは人間界には金輪際介入せん」
「本当だな」
「鬼人族に二言はない、ではゆくぞ」
芙蓉の一声で、
鬼人たちは襲いかかってきた
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