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「ほら!メロンソーダだよ!コサカ君!」
ファミレスにて、僕の彼女であるミヤマさんが、目の前にずいとメロンソーダのグラスを突き出してきた。
「見れば分かるよ。」
「ほら!飲んで!」
甘いものは苦手だが、断ると後々面倒なことになりそうだったので、グラスを受け取って緑色の液体を喉に流し込んだ。
「それにしても、メロンソーダって毒々しい色してるよねー。」
ミヤマさんは、渋い顔をしているであろう僕を見て、妙にニコニコ笑いながら言った。
「そうだね。体に悪そう。」
僕は、ますます喉が渇きそうだなぁ、と思いながら相槌を打った。
「これでコサカ君が死んじゃっても、みんな『メロンソーダに当たって死んだんだなぁ』って思うよね。」
それを聞いた僕は、ふた口目を飲もうとしていた手をピタッと止めた。
「…毒、入れたの?」
「…エヘッ☆」
ミヤマさんは舌をチラッと見せて可愛く笑った。
「そっかぁ、毒入りかぁ、アハハハハッ!」
「エヘヘヘヘッ!」
「こら。」
ミヤマさんの脳天にチョップを入れると、ミヤマさんは「フミャッ!」って変な声を出しながらも解毒剤をくれた。
それでも、翌日から高熱と腹痛で3日間寝込んだ。
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