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此処はどこ?
目を開けると、真上には、木でできた天井が見えた
「おっ!
気がついたか?」
葉鶴「!?
……あなたは………!!」
横を見ると、あの時の男、
真田幸村がいた
あの時は武装をしていたが、今は袴に身を包んでいる
武装の時は気づかなかったか、
鼻筋は通っていて、切れ長の目、そして、長くもなく短くもない髪の毛を後ろで束ねていた
彼は美男子だった
幸村「随分な驚きようだなぁ?」
ニヤリ、と笑うと、言葉を続けた。
幸村「お前、名は?」
葉鶴は、言っていいものか悩んだが、一応口にする
葉鶴「波瀬葉鶴。」
幸村「葉鶴…葉鶴…
そうか。
では、葉鶴。
お前あの時、この俺に向かって手を出そうとしたな
あれは何故だ?」
幸村は真っ直ぐ葉鶴を見る
葉鶴「貴方が、平然としていたからです」
幸村「平然――――?」
幸村は首を傾げる
葉鶴「人を殺しといて、平然としていたからです」
幸村「だが、あやつらは葉鶴を襲っていたんだぞ?」
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