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ピタッ
葉鶴(う…わぁ…………)
幸村が、ある襖の前で足をとめた
その襖には、金銀や箔(ﾊｸ)で、大きな鳳凰が描かれている
幸村「この奥に、お館様がいらっしゃる。
俺が平伏したら、お前もしろよ」
幸村の言葉に葉鶴に緊張が走る
葉鶴「……わかった」
葉鶴がそう言ったのを聞くと、幸村が襖を開く
スッ
葉鶴(………!!?)
そこには、また襖があった
呆気にとられた葉鶴を余所に、幸村はズンズン歩いていき、また襖を開ける
そこには、又もや襖があった
葉鶴「な……
なんでこんなに襖があるの……」
葉鶴の質問に、幸村はハッ、と笑うと
幸村「大名がおわす部屋はこんなもんだ」
といった。
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