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前にいた幸村が平伏したのを見、葉鶴も平伏をした
もちろん、平伏などという事は、葉鶴にしたら生まれて初めてのことなので、見よう見まねでする
「面を上げよ」
頭上に、何とも言えない威厳のある声がかかった
葉鶴「………。」
葉鶴は顔をあげた。
すると、前にいた幸村は横に退き、先ほどの声の主の姿が葉鶴の目に入った
葉鶴(………!!!)
眼に映るその姿は、20代後半ぐらいの若い人だった
鼻筋は通っていて、肩まで伸びた黒髪が、横に跳ね威厳があった
「ほう…、幸村の言う通り妙なナリをしておる
女、お主バテレンか?」
そういうと、顎で促す
葉鶴「…私はバテレンでもないし、`女´でもない」
幸村「阿呆ッ……!!」
「………!!!」
葉鶴は真っ直ぐ、男に向かって言った
幸村「お館様!
この者は言葉使いが悪いですが、悪気があってのことではなく…!」
「…ふ、ふはははははは
そんなことは分かっておるわ。
しかし、幸村が人を弁解するとはなぁ…
その女子を気に入ったのか?」
幸村「なっ……!?///
違います…!
お戯れを…!!」
「はっはっはっ
わかったわかった。」
それより…、と言って男は目線を幸村から葉鶴に換えた
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