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「ただの誕生日パーティーで普通はこんなに人は集まりませんわよ」
豪華なドレスに身を包んだ沙羅が手にしたワイングラスを口に運んだ
当然、中身はノンアルコールだ
「…今日は…クリスマスだから…」
玲も合わせたようなドレス姿だった
「おっ、玲ちゃんも今日は気合い入ってるね？」
「…無理矢理…着せられました…」
その割には満足気な表情の玲
さらに隣ではそれ以上の表情を見せる沙羅がいた
「しかし、あんなに心理研究部に反対していた勉学部や風紀委員も今じゃパーティーに出席しちゃうぐらいに仲良くなってますわね」
「互いに認めあったということだろう。素晴らしいことじゃないか。今日もきっとライバルの生まれた日を祝うために…」
「そうですかねぇ？こっちが目的のような気もしますけど…」
慶は苦笑いを浮かべながら、招待状を取り出した
そして最後に添えられた一文を指差す
『全員参加のゲームもあるよ！ 企画・心理研究部』
政宗らが顔をあげ周りを見渡すと、確かに参加者の大半が目に炎を宿していた
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