4人が本棚に入れています
本棚に追加
おいらがにのを
愛しく思うようになったのに
きっかけなんてなかった
それはすごく自然で
当たり前のような想いだったから
「ねぇ、なんで今俺が
ちょっと機嫌悪くなったのか
当ててみて?」
あ、自分でわかったんだ
機嫌悪くしたの
「えー?
にのと二人か、って
言ったたから?」
そんなつもりはなかったけど
ちょっと不満そうに
聞こえたかもしんない
「ちがうよ!」
きつめにいうくせに
笑顔は崩さないにのちゃん
「智が、俺が機嫌いい訳
わかってなかったから、」
にのがご機嫌な訳?
…なんだそれ
「…にの、」
ごめん、わかんねぇや…
「今日、智と二人で
マリオのCMだからだよ。
…折角機嫌よかったのになぁ
あなた、忘れてたでしょ」
ああ、どこまでかわいいんだ
にのが、寂しそうに微笑むのが
とても堪えがたくて
にのの細い腕を引っ張って
ぐっと抱きしめてやった
「にの、…好き」
ずっとこらえてた
伝えたら 届けたら
崩れそうだったから
なのに
気付いたときには
もう溢れてた
そんなおいらを
にのはじぃっとみつめて
「…俺も、大好き」
ちゅ
キスをした
「マリオたのしみだあ!」
「ふふ、おれもっ」
end
最初のコメントを投稿しよう!