6808人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
‥‥‥瞼が重い。
視界は真っ暗だ。
?「‥‥!‥‥‥!!」
誰かが何かを叫んでいる。
誰だろう?
?「‥‥ぃ!ぁ‥ぅ‥‥す!」
「オギャー!オギャー!」
?「産まれました!男の子です!」
??産まれた?何が?
?「本当ですか!?抱かせてください!」
女の人の声がした。
綺麗で少し高い音。
?「いいですよ!」
その瞬間、浮遊感が俺を襲った。
その後に続くのは抱擁感。
?「可愛い子!この子は将来強くなるでしょう!名前は‥‥そうね‥‥‥アルト。この子の名前はアルト・D・フレアです!」
?「いい名だな。」
今度は低く、威厳があって、どことなく優しい声。
俺は様子が気になり、視界を遮る重い瞼を持ち上げた。
目に映ったのは、俺を覗き込む二人。
一人は金髪に金色の瞳をしたロングヘアーの綺麗な女性。もう一人は、真っ赤な髪と瞳をした、威厳のありそうな男性。
あれ?この状況もしかして‥‥?
最初のコメントを投稿しよう!