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「ここは37℃前後の
優しい場所です。」
一人じゃ寂しいから
二人で丸くなった
誰も認めちゃくれないから
いっそ耳を塞いでいた
現実逃避が癖になって
そんな自分さえ嫌になった
胸のドアに鍵をかけた
壁じゃなくドアにしたのはなぜ?
「あっついの嫌(や)なんだもん」
逃げちゃいたいよ 僕は弱いから
言いたくないよ 君は強いから
ここならいいよ ここにいたいよ
こんな僕に染み込んだ
この場所は 37℃
一人じゃ悲しいから
二人で殺しあった
誰も見てくれやしないから
いっそ両眼隠していた
現実直視が癖になって
夢は見ないと決めつけていた
僕のドアの鍵は棄てた
「合鍵などない」と思ったの?
「さむいの嫌(や)なんだもん」
吐いちゃいたいよ 僕は弱いから
泣きたくないよ 君は強いから
ここならいいの ここにいたいの
こんな僕を抱きしめた
この場所は37℃
変わらなくたっていいよ
近づいてみたっていいよ
ちょっとだけでいいよ
ちょっとだけでいいよ
体温は37℃ ここは37℃
君も僕もここにいていいんだよ
「ぜんぶが嫌(や)なんだもん」
叫んでたいよ 僕は弱いから
見たくもないよ 君は強いから
それならほらね
やってみたらいいよ
それならもうね
やらなくてもいいよ
ここにおいでよ ここにおいでよ
こんな僕に染み渡ってく
この場所は37℃
ぬるいくらいが丁度いいんだよ
「ここは37℃前後の
僕らの場所です。」
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