空が堕ちて来た

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ある地点から 僕らは失った あの世界から 僕らは逃げ出した 蒼いガラスには 気泡が浮いていて こんなものでも 息をしてるようだ 喋ることは慣れた 一人で繰り返していた 喋ることは慣れた 伝えることは出来なかった 一人では 何も上手くないことに つい最近気付いたんだ そしたら突然広い広い 空が堕ちて来た 何もできないことに ほんのさっき気付いたんだ そしたら突然蒼い蒼い 空が堕ちて来た ある地点から 僕は見失った ある世界から 僕は間違っていたんだ 蒼いガラスには 気泡が浮いていた 粉々になり 頭上に降り注ぐ 喋ることは好きだ 一人でちゃんとできるから 喋るだけでいいや 伝えることはできないから 一人では 何も上手くないことに つい最近気付いたんだ そしたら突然 広い広い 空が堕ちて来た 何もできないことに ほんのさっき気付いたんだ そしたら突然 蒼い蒼い 空が堕ちて来た 飛び散った 息をしていた空が 僕の足元に広がった 粉々に輝いた 寧ろさっきより綺麗だった きっといつもより綺麗だった 何も上手くはないから せめて僕は拾い集めた 堕ちて来た夢の 淡い淡い カケラ集めてた 何もできやしないけど 誰かいてくれたら嬉しいな 砕け散った呼吸 蒼い蒼い 空を集めてた 一人の僕の傍 蒼い蒼い影が揺れてた 僕の傍で君も 堕ちて来た空を集めてた
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