零章:終りからの始まり

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【Outline】  これは、仮想第二次世界大戦時に生まれた生体兵器の物語。  当時のドイツは世界を敵にまわし、とても厳しい状況であった。  そこで、ドイツ政府はユダヤ人科学者のアンドレイ=ウェーラー博士をやとい、兵器の製造を命じたのである。  博士は最先端バイオテクノロジーを駆使し、幾年の歳月をかけて、ついにある生体兵器を完成させた。  それは実際に戦場におもむき、多大な勝利をおさめた。  しかしそのあとすぐ、ナチスの独裁によってユダヤ人の迫害が始まることになる。  それによって、博士はユダヤ人の収容所に連行され、研究は廃止されてしまった。  そして、その生体兵器はナチスの地下政府機関に保管された。  だが、それから半世紀──  生体兵器はある事件を期に保管所から脱走し、こつぜんと姿を消していた…… .image=89880847.jpg
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