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~~~香霖堂~~~
……わぁ、なにこれ。
外から見る限りは小さい小屋だったのに、いざ入ってみると案外広かった。
しかしその広さも、床に置いてある数多くの商品のせいで狭く見えてしまう。
というより、この多くの商品は時代や文化に統一感がない。
狸の置物やパソコン、包丁に手毬に褌に鳩時計、他にも雑誌類や洋風の杖など、様々な時代を感じさせるものが散らばっていた。
……おまけに非売品が多い。
霖之助
「さぁ、君の話を聞かせてもらおうか」
俺は森で迷ったことや、妙な女性に幻想郷に送られたことを話した。
霖之助
「……なるほど。やっぱり外来人か」
公真
「まぁそうみたいッス」
霖之助
「派手な格好で妙な空間……多分君を幻想郷に送って来たのは八雲紫だろう」
公真
「八雲……紫?」
霖之助
「幻想郷最強。この世の境界を操る胡散臭い妖怪だよ」
また妖怪か……
公真
「……どう見ても妖怪には見えなかったんですが」
霖之助
「見た目で判断してたら幻想郷じゃ生きていけないよ」
つまりは常識に囚われてはいけない……と。
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