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白髪の二本刀
「《人符「現世斬」》!」
公真
「うぉ!? 危ねぇ!」
間一髪で一閃を避けたものの、なんだこの状況は……
白髪の二本刀
「な……避けられた……」
無理矢理こんな場所に送られて、侵入者扱いされて斬られて死ぬのか?
白髪の二本刀
「ならば次は……」
いくらなんでもそんな死に方は嫌だなぁ……
声
「妖夢、やめなさい」
白髪の二本刀
「え……幽々子様!?」
……軽く人生を諦めかけたその時、奥の屋敷から人影が出てきた。
白髪の二本刀
「幽々子様、いつもはこの時間は寝てるのに……」
幽々子
「妖夢」
白髪の二本刀
「え……はい、なんですか?」
幽々子
「御昼御飯は魚が食べたいわ」
~~~妖怪の山~川~~~
公真
「……で、なんで俺までこんな山で釣りなどせねばならんのだ」
妖夢
「仕方ないでしょ。幽々子様が魚が食べたいなんて言い出すんだから……」
あの後、俺はこの妖夢とかいう娘に山まで連れられ釣竿を握らされている。
公真
「それはわかるんだが……なんで食材確保に俺まで巻き込むんだよ」
妖夢
「釣竿は二人分あったんだし、人数が多い方が効率いいでしょ」
それはそうなんだが……どうも釈然としない。
……それにしても、まさか幻想郷に来てまで釣竿を握る機会があるとはな。
……グイッ
お、魚がかかったようだ。
公真
「……よっと」
パシャッ、ビチビチ……
おぉ釣れた、なんの魚か知らんが釣れた。
結構釣れやすいな、この川。
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