泥酔「想いに浮かべ、酒の船」

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~~~温泉~~~ 卵が何個か入った袋を渡され、近くの温泉までやってまいりました。 なかなかどうして大きい温泉だな。 チルノ 「やっと見つけたわ!」 公真 「………………」 ……誰だっけ。 ……あぁ、あの時の妖精か。 公真 「見つけたって……温泉をか? お前が入ったら溶けんじゃないか?」 チルノ 「そうじゃなくて! かくれんぼであたいが鬼だったじゃない。はるばる3000㎜も探したんだから!」 公真 「……わざわざ3メートルもご苦労様」 あれ、たしか三日間数えろと言ったはずだが……まぁいいや。 チルノ 「次はあんたが鬼の番よ」 公真 「え~……面倒臭ぇ……」 チルノ 「面倒臭いってなによ! 負けたら鬼交代でしょ?」 ……遊んでる暇なんて無いんだがなぁ。 ゴボ……ゴボ…… 公真 「……?」 ……温泉から感じる熱気が強まった気がする。 チルノ 「そうね、何秒数えさせてやろうかな……」 ドバザーー! その時、急に温泉が間欠泉と化し、周囲に熱湯が噴き出した。 公真 「うおお!? 熱っ! 熱っ!」 チルノ 「キャー! 溶けるあたい溶ける!」 野生のチルノに大ダメージ。 チルノ 「クッ……覚えてろ!」 チルノは逃げるように飛んでいった。 『覚えてろ』って……まるで俺が間欠泉を呼び起こしたみたいじゃないか。 ……でも何故急に温泉が噴き出したのだろう。 もしや地下に松岡修造でも居るのかもしれないな。  
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