泥酔「想いに浮かべ、酒の船」

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  昼飯(卵)を食べた後も、俺と霊夢と魔理沙で適当なことを話して時間が過ぎていった。 魔理沙 「もう日が暮れたな。夏なのに早い気がするぜ」 公真 「夕日か……。ここは眺めが良くていいな」 霊夢 「そりゃあ幻想郷を見守るのが私の役目だもの。当然見晴らしが良くなくっちゃ」 ……役目なんて初耳だけどな。 公真 「…………?」 急に周囲に白い霧が出てきた。 眺めが良い場所には霧が出やすいと聞くが、なにやら普通の霧ではないようだ。 公真 「……霊夢。この霧普通じゃないな」 普通の霧との違いなど的確にはわからないが、なんとなく普通の霧ではないことはわかる。 霊夢 「へぇ、あんたでもわかるのね」 魔理沙 「ほら萃香、もうバレてるぞ。出てきたらどうだ?」 とその時、霧が一点に集まり、そこに一人の小さな女の子が姿を現した。 萃香 「知らない兄さんが居たから様子を見てたけど……バレたら仕方ないねぇ」 公真 「………………」 いろいろツッコミてぇ…… ・なぜ霧から人が ・酒臭ぇ ・なんだそのアグレッシブな角は 霊夢 「あぁ萃香、こいつは外来人の公真よ。訳あってこの神社で寝泊まりすることになってるわ」 萃香 「そうかい。にしてもよく霧の正体が私だって気付いたねぇ」 ……俺は霧の正体までは気付いてなかったぞ。 公真 「まぁなんだ。萃香っていうんだな? よろしく」 萃香 「よろしくする前にさ……呑もうよ」 公真 「『呑む』って……生魚を? そんな鵜みたいなマネは……」 萃香 「じゃなくて、酒だよ酒」 わぁこの子本気で言ってるー。  
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