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……なんだ、何故急に明るくなったんだ?
後ろを振り返ってみる。
すると、影の塊のような黒く丸い空間がフヨフヨと浮遊していた。
影の塊
「あ~、なにかないかな~……」
……あの影の塊から声が聞こえてくるんですけど。
するとその影の塊は何処かへ行ってしまった。
公真
「………………」
……なんだあれ、なんかの気象現象?
そうだよな、世の中にはオーロラとかダイヤモンドダストとかいろんな気象現象があるしな。
きっとあの影の塊もなんかの気象現象なんだろう。
いやぁ……世の中にはまだまだ知らない事が沢山あるなぁ。
女の声
「あの……大丈夫でしたか?」
公真
「うぉっ!?」
急に誰かに背後から話しかけられた。
どうやらさっきぶつかった『何か』の声ではないようだ。
公真
「大丈夫って……何が?」
振り向くと、そこには緑髪の巫女っぽい女性が立っていた。
緑髪の巫女っぽい女性
「だって今、妖怪に襲われそうに……」
……妖怪? この女性は何を言っているのだろうか。
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