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~~~翌日~~~
霊夢
「………………」
魔理沙
「………………」
公真
「………………」
……目の前に天井?
どうやらあのまま寝てしまったようだな。
公真
「……二人とも起きてるか?」
魔理沙
「……今起きたぜ」
霊夢
「起きてたけど……気分は最悪よ……」
三人とも畳を背に仰向けになりながら話す。
……俺も霊夢も魔理沙も、気分があまり優れないようだ。
公真
「なぁ……萃香は?」
霊夢
「まだ縁側で一人で呑んでると思うわ……」
公真
「アイツ……血も涙も酒でできてるんじゃないか?」
魔理沙
「とか言いつつ公真も沢山呑んでたけどな……」
霊夢
「そうそう、あんた三升は呑んでたわよ? 人間が一度に呑む量じゃないわ……」
公真
「そのぶん三升分の頭痛がする……。酒は美味いが……しばらくは呑みたくないな……」
その時、萃香が縁側から戻ってきた。
萃香
「まぁなんだ、酒は呑んでも呑まれるなってね」
……非常によく出来た言葉だな、と実感した。
公真
「萃香……悪いが水を持って来てくれ……。少しは楽になると思う……」
萃香
「わかった」
トタトタトタ…………
トタトタトタ……
萃香
「お待たせ。ほら水だよ」
公真
「ありがと……ってこりゃ酒だ!」
萃香
「へへ……バレた?」
公真
「お前は鬼か!? 俺を二日酔いで殺す気か!?」
萃香
「たしかに私は鬼だけど……流石に殺す気は無いよ。それに酒は百薬の長というじゃないか」
……酒が原因の苦痛を酒で治そうってか、おい。
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