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~~~博麗神社前~~~
……里を出てから萃香は目を覚ますこともなく、今の今まで人の背中に乗っていた。
俺も無駄に体力がついてきたのか、一度も休むことなく神社前の階段まで歩いてきた。
公真
(……ん、何か光ってる……)
地面に、日光を反射して光っている物体が落ちていた。
……拾ってみる。
公真
「小銭……?」
どうやら誰かが落とした小銭のようだ。
日頃の行いが割と良いからか、運のツキが良い。
これも何かの縁だ。貰っておこう……
……待て。ネコババしてる時点で日頃の行いは悪くなるよな……
まぁいいや、もらっておこう。
それより早く階段登って神社に帰ろう。
~~~博麗神社~~~
このぶんだと相当歩いたようだな……太股の筋肉がパンパンだ。
鳥居をくぐった目の前に、古ぼけた賽銭箱が境内前に置いてある。
……こんな長い道や階段を登ってまで賽銭を奉納する人なんて居ないんだろうな。
この際だ。ひとつ神に頼み事でもしてみようか。
さっき拾った小銭を賽銭箱に投げ入れ手を叩く。
公真
「……霊夢の風邪が今にでも治りますように」
ん…………
なんだろうな……なんか恥ずかしい。
胸の奥がムズ痒くなるような……そんな気分だ。
……とにかく霊夢と魔理沙の所へ行こう。
再び萃香を負ぶって境内の裏に向かった。
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