泥酔「想いに浮かべ、酒の船」

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  公真 「ただいま。具合はどうだ?」 魔理沙 「それが……」 霊夢 「公真達が帰ってくる三十秒くらい前に、急に具合が良くなったのよ」 公真 「なんだってー」 霊夢 「ほんと不思議よねぇ、風邪ひいてたのが嘘みたいよ」 もしやさっきの願い事が…… いや、流石にそれはないか……? 公真 「なんにせよ、すぐに治って良かったじゃないか」 霊夢 「そうねぇ……公真達には無駄足させちゃったわね」 『達』って……萃香はほとんど寝てたぞ。 霊夢 「そうだ、御神籤でも引く? 特別にタダよタダ」 公真 「割に合わない気がするが、折角だから引かせてもらおう」 とは言いつつ、俺って結構クジ運悪い方なんだよな…… ガサガサ…… よくわからん箱の中から、一枚の紙を取り出して見てみる。 公真 「どれどれ……」 ――『マスター大凶』。 公真 「……なんすかコレ」 霊夢 「あぁ、それきっと魔理沙が入れたヤツだわ」 公真 「こら魔理沙。なんだこのマスター大凶って」 魔理沙 「見ての通り大凶だ。他にも『ブレイジング大凶』とか『デビルダム大凶』とかが入ってるぜ」 公真 「……大凶から離れろ」 《マスター大凶の御神籤を手に入れた!》 ……いらんがな。  
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