泥酔「想いに浮かべ、酒の船」

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  萃香 「……あれ、ここは?」 公真 「……神社だ」 萃香 「いやぁ、寝てる間に目的地に着いているなんて楽しいね」 ……今度何かあっても萃香を連れて行くのは避けよう。 霊夢 「とにかく楽になったわ。さて、やることは沢山あるわ……」 そう言うと霊夢は境内の方へ歩いていった。 公真 「……なにしに行ったんだ?」 魔理沙 「どうせカラッカラの賽銭箱の確認か庭の掃除じゃないか?」 公真 「なるほどな」 巫女ってそれ以外の仕事は無いのか? 霊夢 「み……みんな! 聞いて!」 ……慌ただしい顔で霊夢が戻ってきた。 魔理沙 「そんなに慌ててどうした、賽銭箱から蛇でも出てきたのか?」 霊夢 「蛇じゃなくて御賽銭よ! お金が入っていたのよ!」 ……まさかそれ、俺が入れたヤツか。 公真 「そうかい、良かったな」 でも賽銭箱に賽銭が入ってるのは普通の事だよな。 やはりこんな遠くの神社にまで賽銭を奉納する人間など滅多に居なかったんだろうな。 霊夢 「もっと喜びなさいよ! 賽銭よ賽銭!」 公真 「鬼の首でも取ったかのような喜び様だな」 萃香 「私の首は取れてないぞー」 公真 「そういう意味じゃねー」 霊夢 「みんな今日は宴会よ! もっと大勢の人を呼んで宴会するのよ!」 魔理沙 「お前自ら宴会を開くなんて珍しいな。いつもは後片付けが面倒とか言ってるのに」 霊夢 「後片付けは公真が手伝うからいいのよ」 ……別にいいけどさ、勝手に決められるのもなんかアレだな。  
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