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公真
「取れないって……」
パチュリー
「そうね、目の前の紅い包帯を取る方法は……」
公真
「あるのか?」
パチュリー
「……と思ったけど、今日は本は二冊しか持って来てなかったから探せないわ」
公真
「なら思わせ振りなこと言わないでくれ……」
パチュリー
「でもその包帯、見る限りは公真の身体の一部と化してるわ」
咲夜
「あら、じゃあ無理矢理剥がすと皮まで剥がれますわね」
公真
「サラッと怖いこと言わないで下さい」
咲夜
「でもほら、夏は暑いかもしれないけど、冬は快適そうじゃない」
そんな毛むくじゃらな動物を見たような感想を述べられてもなぁ……
公真
「……でも別に邪魔じゃないし、しばらく着けてますよ」
咲夜
「たしかに主人公には見た目に特徴があった方が良いし、丁度良いかもね」
公真
「…………?」
たまに咲夜さんはよくわからないことを口走るような気がする。
咲夜
「それより公真、あんたお酒は呑むの?」
公真
「好きですけど、昨日霊夢達と呑んだばかりなんで……」
咲夜
「霊夢も魔理沙も向こうで平気で呑んでるけど」
わぁ、本当だ。
公真
「……俺は明日が怖いから止めときます」
咲夜
「そう、宴会なのに勿体無いわね」
公真
「賽銭箱に金が入れば、いつでも宴会は出来ると思いますがね」
咲夜
「?」
お互いの話が微妙に理解に苦しんだが、それなりに楽しく宴会を過ごせた。
と言っても、俺は二人と話しながら咲夜さんの作ってきた卵焼きを食べているだけだったのだが。
流石はメイド長、卵焼きはとても美味しかった。
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