意味符「幻想郷の常識」

6/24

261人が本棚に入れています
本棚に追加
/561ページ
  あの緑髪の巫女っぽい女性が言うには、人間の里はここから西に行った所にあるらしいな。 そういえば、あの緑髪の巫女っぽい女性の名前を聞くのを忘れていた。 まぁいいか、また会えるとも限らないし俺が生きてるとも限らないし。 さて、人間の里は西だよな、西。 ……西ってどっちだ……? えぇと……太陽があぁだから……あっちか? ……うん、多分あっちだ。 俺は西(?)に向かって歩きだした。 ………………………… スター 「ねぇねぇ二人とも、あんな所に人間が居るよ」 ルナ 「あ、本当だ。人間の里に向かって歩いてるみたい」 サニー 「よし、暇だし迷わせよう!」 スター 「……サニーならそう言うと思った」 ルナ 「本当にサニーは悪戯好きなんだから……」 サニー 「何言ってるのよ。悪戯でもしてないと私達妖精の存在意義がわからなくなるじゃない」 ルナ 「……私達の存在意義って悪戯で決まるのか?」 …………………… 公真 「……ハァ……ハァ……」 ……さっきから一時間は歩いている気がするのだが、さっぱり里らしい里が見えない。 あったとすれば、廃れた洋館と紅い洋館、それと湖くらいだ。 ……やはり方向を間違えたか? ………………………… サニー 「……やっぱり人間一人を迷わせたくらいじゃ暇潰しにもならないや」 ルナ 「ねぇ、暑いしそろそろ帰らない?」 スター 「そうね、帰ろうサニー」 …………………………  
/561ページ

最初のコメントを投稿しよう!

261人が本棚に入れています
本棚に追加