14人が本棚に入れています
本棚に追加
「待ってよ、おじいちゃんっ!」
少年が、自然あふれる
山の中で走っていた。
「わ、うわわっ!」
そう聞こえたときには
少年は地面に突っ伏していた。
「はははははっ。」
しわがれた、まるで
ルイスのような
低い声の笑い声が聞こえた。
きっとこの人が
"おじいちゃん"
なのだろう。
「急ぐからそうなるんじゃ。
もっと、周りをよく見て、
もっとよい道はないかを
きちんと見極めないかん。
ただひたすらに、無我夢中
で走るとそうなるんじゃよ?」
そう言うと、顔をくしゃっ
として、満面の笑みを
少年に見せた。
最初のコメントを投稿しよう!