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夕暮れも押し迫る、茜色と黒とが交じり合う公園で、ブランコに腰かけながら相棒を待っている。
俺の姿は長身痩躯、鋭い瞳が特徴的だと言われている、そこから連想させるのは、まさに殺人蜂。コード・ネームキラー・ビー、俺は生きた人間とはつるもうとしない、MADMANの唯一の相棒だ。
その俺を待たせているのは、一体どういう了見なのか。あの野郎、のこのこ現れやがったら、一度蜂の巣にしてやろうか。
「悪い、待たせたな」
そんな事をつらつらと考えていると、いつの間にか張本人が目の前に立っていて、詫び代わりとばかりに、片手を挙げながら声をかけてきやがった。
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