3人が本棚に入れています
本棚に追加
女性の話が終わると、牢屋とさして変わらないような部屋に入れられた。
部屋は二人で一つらしく、僕の他に女の子が一人。
よりによって何で女の子なんだ。
これからの事を考えると気が重くて仕方ない。
「…」
「…」
お互いに喋らないのは辛い。
一人でいる方がまだ楽だ。
「あ、あのー」
「…」
「君の名前は?」
「…」
ああ、シカトか。
確かにこんな所で仲良くするってのもオカシな話かもしれない。
僕もこの人も好きでここにいる訳じゃないしな。
「ぃ‥り、」
「え?」
「今井愛理」
「ぃ、今井さんか!僕は平野優希、よろしくね」
「‥うん」
口数は少ないけどいい子そう、かな?
最初のコメントを投稿しよう!