鬼になった日

同じ部屋

人見知りを堪えて、今井さんと会話を交わす。

「じゃあ今井さんってあの有名な私立校の生徒なの!?」

「うん」

「それなのにこんな事に巻き込まれちゃうなんて…」

「別に」

「別に、って」

「学校嫌いだったから」

今井さんの雰囲気がその一瞬だけ変わった。
淋しいような切ないような、暗い闇みたいな感じに…
触れちゃいけないことだったんだろうか？

分からないけど、そこから会話は消えてただただ沈黙が続いた。