夏休みの始まり

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「は?ちょっと待て・・・・って行っちまった・・・・」 京夜はそれを呼び止めようとしたが、言う前に走って行ってしまったため無駄に終わり、その場には嵐の前の静けさならぬ、嵐の後の静けさだけが残った。 そこでふと我に還(かえ)って考える。 あれ?・・・・俺はなんで他人とあんなに喋れたんだ? 何故だ?なんだか・・・・あいつと話してると、落ち着くって言うか、勇気が湧くって言うか・・・・何だかよくわからないけど 不思議な感じがする・・・・ そんなことを京夜が考えていると、廊下を慌ただしく走る音が近付いて来た。 そして、急にドアからヒカリが飛び出し、京夜にサムズアップして言う。 「京夜のお父さんが認めてくれました!」 「はぁ!?」 正直、京夜は親父が認めるとは思ってなかった。 あの親父・・・・どういうつもりだ? なんで俺の同意無しに決めてんだよ! 京夜の顔が怒りに変わる。 その表情を見て、ヒカリはオロオロしだす。
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