8人が本棚に入れています
本棚に追加
「は?ちょっと待て・・・・って行っちまった・・・・」
京夜はそれを呼び止めようとしたが、言う前に走って行ってしまったため無駄に終わり、その場には嵐の前の静けさならぬ、嵐の後の静けさだけが残った。
そこでふと我に還(かえ)って考える。
あれ?・・・・俺はなんで他人とあんなに喋れたんだ?
何故だ?なんだか・・・・あいつと話してると、落ち着くって言うか、勇気が湧くって言うか・・・・何だかよくわからないけど
不思議な感じがする・・・・
そんなことを京夜が考えていると、廊下を慌ただしく走る音が近付いて来た。
そして、急にドアからヒカリが飛び出し、京夜にサムズアップして言う。
「京夜のお父さんが認めてくれました!」
「はぁ!?」
正直、京夜は親父が認めるとは思ってなかった。
あの親父・・・・どういうつもりだ?
なんで俺の同意無しに決めてんだよ!
京夜の顔が怒りに変わる。
その表情を見て、ヒカリはオロオロしだす。
最初のコメントを投稿しよう!