夏休みの始まり

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担任は京夜から目を離し、額に汗を貯めながらまた話しだした。 周りからは京夜への批判の会話が聞こえてくる。 『神月ってさ、目つき悪いよな』 『あいつさ、ヤンキー気取るのがカッコイイとか思ってんじゃね?』 『神月君てさ、近寄りがたいよね~』 『わかるわかる、話しかけたら殺されそうだもんね、あの死神』 『ちょっと、本人に聞こえるよ~、死神って呼ばれてるの』 京夜はそれを聞きながらも窓の外をまた見始めた。 この世は腐ってやがる 他人と関わらない、目つきが悪い、それだけでのけ者扱いかよ。くだらねぇ そんな事を考えていると、学校終了のチャイムが鳴った。 ☆
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