夏休みの始まり

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わからない・・・・なぜあんなことを言ったんだ? 京夜は帰り道を歩きながら先程の事を考えていた。 なぜ、俺は他人の悪口でむかついたんだ?・・・・わからない・・・・ そんな事を考えていると、後ろからこちらに向かって走ってくる影があった。 「京夜!」 「ん?」 振り返ると、後ろには華奈がいた。 またモジモシした様子で話しかけてくる。 「べ、別にに走ってきたんじゃないんだからね!で、でもさっきは・・・・ぁ、ありがとぅ」 「あぁ」 そう言うとまた京夜は歩き始めた。 華奈はモジモジしたまま質問してくる。 「あのさ、な、なんで、私の悪口を言った人を怒ったの?」 「・・・・さあな」 「え?」 「俺にもわからない」 「そ、そう・・・・」 京夜の迷いのない答えになぜか華奈は沈んでしまった。
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